津波に流された街に偽バス停を置く佐竹さん
このニュースを初めて知った時、なぜか深い感動に包まれた。と同時にアートの底知れぬ可能性を私は感じたのでした。
震災で多くの家が流されてしまって、災害危険区域にも指定された仙台市若林区荒浜に、ポツリポツリとバス停が立ち始めたとのこと。
最初住民はバスが再開するのかと思ったそうですが、バス停には「偽」の文字がかかれてるのだそうです。
この偽バス停を作ったのは佐竹真紀子さんというアーティストとのことです。かつての荒浜の風景やそこに住む人たちのことを思い出すきっかけにと、偽バス停を置き始め、今では10カ所にバス停を設置しているとのことです。元住民の人たちは勇気を貰った、と感謝しているのだそうです。それはそうだ、そこに住んでいた人達にとって、こんなに健気に映るものは無い。無くなってしまった街と今や今後を大切に思うからできた作品だと思います。
昨今ではその偽バス停を巡るツアーなども企画されているようです。佐竹さんのような素晴らしいアーティストが今後も活動を展開していけば、きっと街の文化価値と共に人も増えてくることでしょう。
素晴らしい試みに拍手!
Banksy、学校の新しい校舎に感謝の壁画を描く
I love Banksy!
Yes I do. I really do.
Good News Good People 最初の投稿は、私が好きなバンクシー絡みのニュースで幕を開けたいと思います。
バンクシーと言えば、イギリスを代表するグラフィティアーティストであり、常にアートを武器に社会的なメッセージを突きつけてきた。
顔も含めて名前も素性も明らかになっておらず、メディアや声明への露出も、マネジャーを通してしかしていない人物です。
2015年には英サマセットでディズニーランドを皮肉ったディズマランドをプロデュース。
奇怪不可解なアートの裏には常に社会への警鐘、他者を思いやる気持ちを感じさせるのがバンクシーの作品だと思う。
そんなバンクシーが、とある学校に絵をプレゼントした。彼の出身地とも言われているブリストルにある、ブリッジ・ファーム・スクールの新校舎の名前が、バンクシーになったとの話を聞いて、バンクシーがお礼の意味を込めて、その校舎の壁に描いたのだと思われます。
絵を見つけた先生は、最初子供の悪戯で描かれたのだと思い、消そうとした矢先に、バンクシーからの手紙を見つけ、絵を残したとのこと。
「ブリッジ・ファーム・スクールへ
手紙をありがとう。あと、校舎に僕の名前をつけてくれたことにも。
どうぞ僕の絵を受け取ってください。もし気に入らなければ、自由に上から描き足してくれて構いません。先生もきっと気にしないでしょう。
覚えておいてください、いつだって許してもらうことの方が、許可を得ることより簡単なんだってことを。
愛を込めて。
つまり、なんだってやったもん勝ち、ということなのでしょうね。
言いたいことは言う、やりたいことをする。なぜなら私たちには自由に生きる権利があるから。
そこまではバンクシーも言ってないと思うけど、要はそういうことなんでしょうね。
いつもは大人相手にwarning signを突きつけているバンクシーですが、子供に対してもしっかり優しさをもってポリシーを示しているところが彼らしいですね。